上一段動詞、下一段動詞の命令形で、
五段動詞と同じように、「エ段」で終わる活用が、存在します。
「する」の命令形として、「すれ」が、
「見る」の命令形として、「見れ」が、
「寝る」の命令形として、「寝れ」が、
「掛ける」の命令形、「掛けれ」が存在します。
「自発」の助動詞、「さる」と言うのがあります。
「なんとなく書いていたらいつの間にかこう書けた」は、
「なんとなく書かかさった」
「坂道で、走る気もないのに走ってしまった」は、
「坂道で、走らさった」
「どうしても目に入ってしまう」は、
「どうしても見ささる」
みたいな感じでしょうか。
過去形の守備範囲が違うようです
「こんばんは」の方言として「おばんです」がありますが、
さらに、
「おばんでした」も存在します。
電話をかけて、
「もしもし、山田でした」と名乗ったりします。
注文のとり方として、「以上でよろしかったでしょうか?」というのがおかしい、と、
全国的に問題になったことがありますが、
ルーツは、北海道が拠点のチェーン店の接客マニュアルらしいですね。
これ、
北海道では、ごく普通の言い方です。
お店のおばさんがお客さんに、
「こちらでよろしかったですか?」
「これでよかったかい?」と尋ねるのは、
ごく当たり前の表現です。
「あなた方」の方は、複数を表す語で、尊敬の意識があまりありません。
だから、「わたしがた」「ぼくがた」、
さらに「おれがた」も存在します。
・・・と、北海道弁について、
今まで、しづくが気づいてきたことを挙げて来ました。
とりあえず、これで一区切りにしますが、
また、気が付いたことがあったら、突然、再開するかもしれません・・・
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