「アクセントのご指定方法について」という記事を書きました。
でも、なかなか分かりにくくて、すみません
アクセントって、普段、意識していないので、
改めて考えたときに、混乱しちゃう人がとても多いのです。
私も、かつて、そうでしたし、
教える身になってみると、伝えるのに苦労します。
対面でさえ、大変なことですから、
まして、文面だけで伝えるなんて、至難の業で・・・
しかし、
耳慣れたアクセントと違う単語があると耳に引っ掛かって内容が入ってこない、
そのくらい、アクセントって、大きなポイントですので、
すっきり伝えられるに、越したことはありません!!
そこで、もう一度、「詳しく分かりやすい説明」に、挑戦してみようと思います
前回の記事の最大の弱点は、
ボイスブログなのに、音声による例示が無かったことじゃないか?
と、いまさらながら気づきましたので
今回は、音声ファイル付きで!
では、「標準語」と呼ばれている言葉のアクセント体系について、
講義しちゃいます!
【アクセントについて】
日本語のアクセントは、「高低アクセント」です。
そして、標準語には
「単語の一音目が高いときは、二音目が低く、
一音目が低いときは、二音目が高く続く。
ひとつの単語の中で、高いところは一箇所しかない」
という、大原則があります。
ですから、
四拍の言葉の場合、
「高低低低」「低高高高」「低高低低」「低高高低」
というアクセントはありますが、
「高高高高」「高高高低」「高高低低」「高低低高」「高高低高」「高低高低」「高低低高」
「低低高低」「低高低高」「低低高高」「低低低高」「低低低低」
というアクセントは有り得ません。(漏れはないか? ゲシュタルト崩壊が…)
さらに、助詞が「高く」連結する場合と、「低く」連結する場合で、
「低高高高」が
「低高高高(高)」「低高高高(低)」の二種類に分かれますから、
四拍の言葉には、
5種類のアクセントがあることになります。
それぞれのアクセントには、専門的な名前があります。
助詞の付き方も、( )付けで例示しますね。(ここではとりあえず「が」をつけています)
矢印「↑」「↓」は、「その次の音から、上がる/下がる」ということを意味します。
「低高高高(高)」=平板型(へいばんがた) 「と↑もだちが(友達が)」
「低高低低(低)」=中一高型(なかいちだかがた) 「い↑ち↓じくが(無花果が)」
「低高高低(低)」=中二高型(なかにだかがた) 「あ↑んな↓いが(案内が)」
「低高高高(低)」=尾高型(おだかがた) 「い↑ちにち↓が(一日が)」
「高低低低(低)」=頭高型(あたまだかがた) 「お↓んがくが(音楽が)」
一拍の言葉には、平板型と尾高(=頭高)型の二種類しかありません。(「気が」と「木が」)
二拍の言葉は、平板型と尾高型と頭高型の三種類です。(「端が」、「橋が」、「箸が」」)
三拍の言葉には、真ん中が高い形は「中一高型」だけで、「中二高型」は有りませんので、
「中高型(なかだかがた)」で通じます。
五拍の言葉なら、「中三高型(なかさんだかがた)」が一つ増え、
以降、拍が一つ増えるごとに、種類も「中四」「中五」…と増えていくことに、
理屈では、なります。
アナウンスや演技を専門的に勉強した経験のある人になら、
「平板型」「中一高型」などの名前で通じるかと思います。
たとえば、「快楽」という単語。
標準語アクセントとしても、二種類あるのですが、
指定方法として、
1.「平板型で読んでください」「頭高型で読んでください」
2.「「かいらくが」=「低高高高(高)」と読んでください」
「「かいらくが」=「高低低低(低)」と読んでください」
3.「「か↑いらくが」と読んでください」「「か↓いらくが」と読んでください」
が考えられるかと思います。
読み手が、経験が浅い場合、
読み手側の問題で通じにくいこともあるかと思いますので、
併用して、試してみられてはいかがでしょう?
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