・ 202409-1 3300文字
今日から作成に入ります!
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帰省して、
札幌市営地下鉄に乗ったとき、
ドアに貼られていた広告。
「食べらさる」
調べてみたら、
どうやら、お店の名前らしいです。
意味は、
「意識して食べよう、と思っていたわけではないのに、
自然と食べてしまう」
というようなニュアンスです。
「食べささる」という人もいると思います。
この、
「・・・さる」は、
「自分はそのつもりではないのだけれど、
自然とそうなってしまうからしょうがないのだよ」
という他人事感のニュアンスを加える便利な言葉で、
五段活用動詞の未然形に「さる」を付けて作ります。
「走らさる」「動かさる」「転ばさる」「聞かさる」・・・
しかし、上一段/下一段動詞の未然形、たとえば、
「見(ない)」「着(ない)」「寝(ない)」「食べ(ない)」
につけるときは、
「見さる」「着さる」「寝さる」「食べさる」では
おさまりが悪いからだと思うのですが、
「見ささる/見らさる」「着ささる/着らさる」「寝ささる/寝らさる」
「食べささる/食べらさる」
と、余分に「さ」や「ら」を加えて作ります。
もう一つ、やはり今回の旅行で出会った例。
外食をしたときに
そのお店のポイントカードのいっぱいになったものがあったので、
会計時に渡したのですが、
「では、今日は1000円引きになります。
今日の分のお会計はスタンプは押ささらないのでご了承ください」
「押さない」でも「押せない」でも
自分の意志が強めに出てしまう感じがするためなのでしょうね〜〜
「自分は関係していない、どうしようもないことなのでよろしくね〜」
というニュアンスを乗せているのだ、と思いました^_^;
それから、
「内地」も耳にしました。
街角のおばさまたちの立ち話で、
「私、いつも道産米を買ってるんだけど、
この前、内地のお米、もらったんだ?
どんなもんだろうと思ってさ」
って。
おお! 「内地」って言葉は、
戦争を経験しているお年寄りしか使わない言葉じゃなくて、
今もしっかり現役の生きた言葉だ!
と、再認識しました〜!
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